7月1日から仮想通貨を購入する際の消費税がなくなる。簡単に言えば、今まで「モノ」として扱われていた仮想通貨が「支払い手段」として通貨のような扱いになり、安く購入できるようになるということだが、これによって新しく仮想通貨への投資を始めてみようという方も少なくないだろう。

本日30日、仮想通貨市場は全体的に相場を下げているが、非課税対象となる事を懸念しての駆け込み売りが多いと見られる。日本の取引も多い仮想通貨だけに海外勢も日本の法整備のニュースには敏感にならざるを得ない。ひとつの懸念材料としての見方もある。

仮想通貨はまだ市場が小さく、こうした材料があれば大幅に下落することも珍しくない。そのため、買い控えや日本での取引の少ないアルトコインに、一時的に避難させているとも考えられている。長期的な目線ではそのままホールドしておいてもいいかもしれない。

しかし、「取引の盛んな国で今まで掛かっていた消費税が撤廃される。」となると、かなりの好材料とも考えられないだろうか?これから新規で仮想通貨に参入してくる投資家も増えるだろうし、そうなれば当然資金の流入も見込まれる。

これから仮想通貨投資を始めようという方は、上げ下げが激しく稼ぐには絶好の市場に見えるかもしれないが、その分リスクが高いというのも承知の上で冷静な判断が求められる。

24時間365日取引ができ(各取引所の運営状況によってはこの限りではない)、休日だけでもトレードができるというのは、平日仕事の方でも参加できる大きなメリットでもあるが、夜に買った仮想通貨が翌朝には10%下がっていた、なんていうケースは少なくない。

現在14時の相場はビットコインやイーサリアム、リップルなどの上位だけでなく時価総額100位まで、82銘柄が軒並み値を下げており(CoinMarketCapの統計より)、まだ底が見えないのが現状だが、この辺でいくらか押し目買いをするとの声も多く見られる。

消費税がなくなることでどのように市場に影響を与えるのか。今後の相場動向が注目される。また、消費税に関しての詳細については間違った認識をしないためにも、各取引所での案内や税理士などに相談するなどをして、ご自身で知識を深めていくことを推奨したい。

参考:平成29年度税制改正の大綱(PDF)