株式会社ぐるなびが6月26日、スマホやタブレットなどのデバイスを使用した決済サービス「Coiney(コイニー)」のサービス展開をしているコイニー株式会社と提携して、飲食店に向けたマルチ決済サービス「ぐるなびPay」を開始することを発表しました。今後、これにより「仮想通貨のビットコイン」「Suicaなど電子マネー」「ぐるなびスーパーぐポイント」への対応も視野に入れているとのことです。

ぐるなびによると「ビットコイン」、「電子マネー」、「ぐるなびスーパーぐポイント」への対応は開発予定としていますが、これが実現されれば、全国の多くの飲食店で決済手段としてビットコインが扱われることになります。

ぐるなびPayは、「ぐるなびPOS+」と「Coineyターミナル」と連携させ、対応のアプリを利用することでマルチ決済ができるサービスなのですが、2020年までに「ぐるなびPOS+」を5万店舗に導入することを目標としています。2020年と言えば東京五輪も開催されますし、それを見越して訪日外国人からのビットコインでの支払いなども検討しているとの狙いが考えられます。

ぐるなびなど大手がこういった取り組みを積極的にしていくことで、仮想通貨の普及も加速していくのではないでしょうか。今は国内では投機として考えられていてあまり決済に使われることの少ないビットコインですが、こういった場が増え、訪日外国人が利用していけば、日本人も決済手段として使うようになってくるのでしょうか。

今は価格変動率が非常に高くて、相場ばかり気にしてしまうビットコインですが、今後、価格変動が落ち着き、安定してくれば通貨としての普及は広がっていきそうですね。

世界で始めてビットコインが利用されたのはピザの注文で、「2枚のピザ(25ドル)を10,000BTCで支払った」という逸話がありますので、ぐるなびPayがビットコインに対応したら、導入店のピザ屋でビットコインを支払いに使ってみたいですね。現段階では開発予定とされているので、対応時期の発表など次報が待たれるところです。