本日の仮想通貨市場が軒並み値を上げている。日によって相場が変動するのは当然だが、ビットコインやイーサリアムを筆頭に、その他のアルトコインもほぼ9割方は前日比では高値を付けている。
ここまで毎日のように相場を大きく変える市場も珍しいが、仮想通貨にとっては、これが普通なのかもしれない。“女心と秋の空”とはよく言ったもので、仮想通貨も相場の移り変わりが激しい。ボラティリティ(価格変動率)が高いのでデイトレードに慣れているFX(外国為替証拠金取引)投資家などであれば、まだ簡単に利ざやを抜くことができる市場だろう。
しかし、「儲かるらしい」「今話題の投機だから」などと確かな知識もなく、参入するのはあまりオススメできない。“一寸待て、飛びつき買いと狼狽売り”この言葉を肝に命じて頂きたい。ジャンピングキャッチで泣きを見る、なんてことはしょっちゅうある。その逆もまた然りで、適当に買ったコインが爆発してほんの2、3日で倍以上の相場を付けるということもあるから、世の投資家たちを悩ませてくれる。
さて、冒頭のとおり本日23日は大方、高値を付けている。高値とまではいかないコインでもヨコヨコで時価総額10位はすべて前日比でプラスだ。(CryptoCurrency Market Capitalizationsの統計より)
イーサリアム、先の下落帳消しか
イーサリアムが先の下落を帳消しにする勢いで上げてきている。1ETH/3万8,000円前後を推移しており、4万円台も射程圏内に入った。5万あたりを天井と見る声が多いが、長期的に見ればもう少し値を上げるだろう。
イーサリアムクラシックも調子がいい。1ETC/2,300円前後で推移しているが、この流れでいけば3,000円台まで上がる可能性も充分考えられる。ちなみに某仮想通貨取引所のチャットではイーサリアムクラシックとリップルの話題が多く見られる。実際に出資している方がチャットをしているのかは不明だが、この辺のコインは下位のものよりも比較的手堅い。とくにリップルはイーサリアムに続く時価総額3位のコインで「Googleが出資している」ということもあり、それだけを材料に買う投資家もいるほどだ。
ちなみにビットコインも右肩上がりだが、このところの不安は拭いきれないか。UASFは織り込み済みだが、万が一ハードフォークが行われようものなら、下落は免れない。こればかりはマイナー次第ということになるが、最悪のケースではコインの分裂も考えられている。
とくに目新しい材料もないが、全体的にもう少し値を上げると市場では予測される。仮想通貨に新規で参入するのであれば、このあたりか、もう少し様子見をしてもいいかもしれない。今、市場が落ち着きを取り戻しつつある中、今後の相場動向が注目されている。