暗号通貨の話題が絶えない。ビットコイン(BTC)を筆頭に今年に入ってから多くのコインが軒並み値を上げている。ビットコインはバブル期でこれからの参入は厳しいと、国内外問わず多くの著名投資家や資産家たちが口を揃えている。

一部海外投資家の中には「100万ドル(約1億1,000万円)以上までいく」といった意見も見られるが、根拠なく煽るかの如く、その信憑性はいかがなものだろうか。

さて、ビットコインは先週の大幅な下落を取り戻しつつ、本日は膠着している。しばらくは様子見だが、また下げてくるだろうと市場では予測されている。ここのところ目に見えてイーサリアム(ETH)とリップル(XRP)の調子が良い。イーサリアムの価格推移はビットコインと酷似しており、その原因の一つとしてビットコインからの資金流入が考えられている。ビットコイン建てでイーサリアム買いが増えているとの見方が強い。

ビットコインを今になって買い集めて儲けようと思ったら、長期保有は覚悟したほうがいい。もちろん利確で売りのタイミングがあれば、その限りではないが、やはりリスクが高い。8月のUASFでのセグウィット問題で、ビットコインがどうなるか理解できていない方は今のうちに売っておいてもいいだろう。こればかりは個人の判断によるが。

手の早い方は既にイーサリアムに乗り換えているようだ。その他のアルトコイン(オルトコイン)に分散しているという例も見られるが、手堅いのはイーサリアムとリップル、そしてライトコイン(LTC)が多く挙げられる。

どれもこの数ヶ月で高騰しているが、ここ数日は落ち着いている。ビットコインに連動するように価格推移しているイーサリアムは19日、前日比でマイナス2%ほど値を下げたが、リップルは約5%、ライトコインは約8%ほどプラスで、もう少し値を付けると市場では予測されている。

暗号通貨投資で、何も時価総額上位の銘柄に拘る必要もないが、よくわからないものにはお金は出したくないもの。しかし、思わぬことで100倍1,000倍と高騰することもあるので、上位100銘柄を1万円ずつ(あくまでひとつの例として)などといった買い方をして放置しておくのもナシではない。オススメはできないが、このような買い方で実際に数千万円以上稼いだという例も実際にある。

しかし、期待は禁物。やはり自分の資産を出して投資をするのだから、あまり手を広げすぎずに、管理ができる範囲内が望ましいだろう。また、ひとつのコインだけに一極集中しての投資も危険だ。ビットコインの押し目買いが続いた時に便乗して他のコインそっちのけで飛びつき買いなどしようものなら、ババを引くことになる。ここはやはり、リップルやイーサリアム、ライトコインあたりに分散させておくべきか。暗号通貨市場の相場動向からますます目が離せない。