今から新規参入して稼ぐのは難しいと言われている「仮想通貨」。確かにビットコインなど上位のコインは乱高下をしながらも、一時よりかは落ち着きつつあるような見方もある。しかし、株式や為替などと比べてもまだボラティリティが高く、投機として魅力的な市場であることには違いないだろう。

多くのネットメディアやニュースではビットコインの話で持ちきりだ。しかし、なにも仮想通貨はビットコインだけではない。俗に1,000種類以上のコインが世に存在する。1説によると、その数は2,000種類以上とまで言われているが、筆者が実際に仮想通貨ランキングサイトや取引所のチャートで確認できているのはあくまで1,000種類ほどだ。

その中でもこの5日間(15~19日)で15倍以上に暴騰している「NoLimitCoin(NLC2)」の勢いが止まらない。チャートを追ってみると、15日に1NLC2/0.043円前後を推移していたが、翌16日には0.11円(1USD/110円換算、以下同じ)まで高騰、この勢いそのままに17日は0.13円、18日は0.18円と着実に伸ばし、19日に爆発し、0.75円という高値を付けた。これは前日比で416%。15日からの5日間では1,744%という驚異的な数字となる。(CryptoCurrency Market Capitalizationsの統計より)

ここまで上がったなら今から買っても遅いのでは?と思われる方も少なくないだろう。しかし、仮想通貨市場には同じように価格が安く、今までとくに目立った動きのないものが、急に爆発するといった事例が多く、しかもまだそのようなコインは多く市場で出回っている。

1,000種類以上もあれば、中には何に使う目的で開発されたコインなのか不明なコインも多い。詐欺のようなものもあるので、購入の際は取引所を慎重に選びたい。海外の取引所では時差があったり、なかなか換金ができないといったトラブルもあり得る。

また、ネットを見ていたら「◯◯コインは必ず稼げる」などといった謳い文句に問い合わせてみたらセミナーに誘われ実体のない詐欺コインを買ってしまったり、ある日、突然仮想通貨投資のパンフレットが知らない投資会社から届き、営業マンの言われるがままに大金を振り込んでしまったという事例も多く見られる。あまり耳慣れないコインを購入する際は、下調べを怠らずにご注意頂きたい。

話は戻るが、今回暴騰している「NoLimitCoin」だけでなく、その他のアルトコインや草コインなど、これから暴騰する可能性も大いにあるだろう。ビットコインや上位のコインのみならず、満遍なく仮想通貨市場全体の相場動向を追っていけば、意外な掘り出しコインが見つかるかもしれない。