ここ連日話題をさらっている仮想通貨。一般的には時価総額1位のビットコイン(BTC)の知名度が圧倒的だが、2位に続くイーサリアム(ETH)にもスポットライトが当たっている。この2強に加えて今はリップル(XRP)も人気が高い。

仮想通貨は中央管理者がいないので、基本的に売買の際は取り引き所でやり取りが行われる。複数のコンピューターで管理する分散型台帳技術の「ブロックチェーン」という先進的なシステムを利用しているのだが、このブロックチェーンに可能性を感じて出資する投資家もいれば、仮想通貨の相場がボラティリティ(価格変動率)が高いということで、投機的にFX(外国為替証拠金取引)での取り引きをするトレーダーも多い。

FX同様にオシレーターやトレンド重視のテクニカル分析や、業績やニュースなど材料重視のファンダメンタル分析をしていく必要があるが、仮想通貨はボラティリティが非常に高く、デイトレードをするのであればファンダメンタル分析は仮想通貨に向かないとされている。もちろん好材料が出れば、買いに走るが長・中期的な投資を見越しての買いが多いとみられる。

基本的に仮想通貨は24時間365日取り引きが行えるため(取引所にもよる)超短期の取り引きを繰り返すデイトレードが仮想通貨FX投資家の間で人気だ。(短期売買はこれだけに限らないが)

指標とするのはもちろん、チャートを駆使したテクニカル分析なのだが、さまざまなコインを物色していると時折面白い場面に出くわす。本日(6月15日)立て続けに下落している仮想通貨だが、ビットコインとイーサリアムの24時間のチャートが連動するように動いている。イーサリアムが下がればビットコインも下がり、イーサリアムが上がればビットコインも値を上げている。

少々粗い考えで一笑されるかもしれないが、これの意味するところはイーサリアムが主導でビットコインの値が動いているとも考えられないだろうか。もちろんチャートを作成しているサイトや取引所ごとに異なったり海外のチャートなどの関係で時間差はあるかもしれないが分刻みで確認でき、国内のいくつかのチャートを分析してもそのようになっているのが確認できる。

このことからイーサリアムを売ってビットコインを買い、ビットコインを売ってイーサリアムを買うといった流れが予測されるが、本日これが偶然一致したのか、それとも市場の動きがイーサリアム先導になってきているのか、また他のコインの動向も絡めて今後も慎重に分析をしていきたい。