ドナルド・トランプ前米国大統領が非代替トークン(NFT)のデジタルトレーディングカードを発表し、翌日にはすべての販売が完了したことが明らかになった。

NFTプラットフォームOpenSeaのデータによると、コレクションの取引量は900 ETHにのぼり、およそ108万ドル相当に及んだ。最低価格は約230ドル相当で、販売価格である99ドルの2倍以上になっているという。

また、一部のトークンは遥かに高い価格で販売されており、20 ETHにも及ぶ高額なトークンも現段階で見られている。

お騒がせ人物として耳目を集める前大統領だが、「重大な発表がある」と自身のSNSで述べた後のNFTトレーディングカードの発表とあって、些か期待を裏切られたフォロワーたちも多かった反面で、想像を超える反響があったようだ。

アメコミヒーロー風にイラスト化されたトランプ氏や、趣味のゴルフに興じるトランプ氏など様々なデザインが施されたカードが販売されたが、トークンにはカードの所有者を裏付けるための機能のほかに、45枚以上の購入でトランプ氏とのディナー会への参加券が得られるなどの副賞も備えられており、ブロックチェーン分析のDune Analyticsのデータによれば、コレクションのリリース時に115人の顧客がディナー権を得たと分析している。

また、発行上限の100トークンを取得した人物も17名おり、100トークンはおよそ135万円にも及ぶ高額で、なおかつ現段階では高騰がみられている。

一時の過熱は収まったかに見えたNFTだが、大型のローンチには相変わらず反応する土壌が形成されてきていると言えそうだ。