アメリカのトム・エマー下院議員は、証券取引委員会(SEC)のゲイリー・ゲンスラー委員長に暗号通貨規制に関する議会での証言を要求した。求めている証言内容は「規制の失敗の大小についての質問」としている。エマー議員はSECにFTX崩壊の責任の一端があると強調した。

ミネソタ州の共和党の下院議員であるトム・エマー議員は金曜日に「ゲンスラー氏は投資家を犠牲にして繰り返し議会を交わしてきた。FTXのようなSECの暗号調査について、メディアを通じて知ることを私たちに任せている。」と自身のTwitterアカウントを通じて発信。

エマー議員曰く、ゲンスラー氏は2021年10月5日以降、下院金融サービスの前に公に姿を表していないと述べている。エマー議員は議会のブロックチェーン幹部会で議長も務めている。

別のツイートでも「ゲイリー・ゲンスラーの取り組みは、標的にされたものでも、意図的でも、明確なものでもなかった。むしろ、SEC の要求はでたらめで焦点が合っていなかった。」と述べ、暗号情報収集の取り組みは効果がなかったことがわかっていると強調した。

エマー議員は以前にもゲンスラー氏に手紙を送り、SECが暗号通貨セクターをどのように規制する計画を立てているかについての情報を要求したが、SEC長官は手紙で要求された情報を議会に提供することを拒否したと明かしている。こういったSECの動きがTerra/Lunaの大暴落や、直近でのFTXの崩壊を見逃す原因となったと責任を追求する構えを見せている。

これらと併せてエマー議員は、ゲンスラー氏は議会で規制の失敗について質問に応じる必要性を強調した。

かつてもエマー議員はゲンスラー氏とその執行中心の規制方針に繰り返し批判を述べてきており、ゲンスラー氏が民間企業に課したのと同程度の透明性基準を守らないことは容認できないと厳しく追求した。