米国と英国の規制当局が、より広範な暗号規制イニシアチブについて話し合うために提携を組むことが明らかになった。安全な金融革新をサポートし、法域全体でステーブルコインの規制を強化するための継続的な協力へ向けてコミットすることを再確認したと声明を出した。
7月21日に英米金融規制作業部会で会議が開催され、米英財務省、イングランド銀行、金融行為監督機構、連邦準備制度理事会、商品先物取引委員会、連邦預金保険公社、通貨監督局、および証券取引員会が参加している。
作業部会は2008年に「投資家保護」や「公正で整然とした効率的な市場」といった管轄区域での資本形成のために形成されたと声明では述べられており、その延長線上として暗号通貨規制が求められている。
金融イノベーションのトピックに関して規制当局は6月にも米英金融イノベーションパートナーシップ会議においてステーブルコインなどについて意見を交換している。
米国と英国では暗号通貨規制に共通の価値観を抱えており、英国金融行動監視機構のニキル・ラティCEOは7月に「米国と英国は、ステーブルコインや中央銀行のデジタル通貨の探索に関連するものを含め、暗号資産の規制と市場の発展に関する関係を深めるだろう」と述べている。
作業部会では「グローバルな金融イノベーションに関する現在進行中のパートナーシップの継続的な重要性を認識し、これらのトピックに関する多国間の議論を維持し、さらに関与することの重要性を認めた」と声明は締めくくった。