イランの暗号通貨マイニング規制当局は、再生可能エネルギーへのアクセスを容易にするためにマイニングに関するいくつかの規制を改訂した。これにより認可マイナーは全国の再生可能エネルギーによる電力をより低い料金で購入できるようになった。

イランでは暗号通貨マイニングを営むために当局よりの認可が必要となっているが、先月の世界的な猛暑に伴いイランでも電力が不足したことで認可マイナーは電力制限を受け運転の停止を余儀なくされた。

認可を受けることで法律の枠内でマイニング事業を営むことができるが、一方でこういった規制をウケることになり、地下に潜って違法にマイニングを行う事業者も少なくないという。

今回の規制改訂は認可マイナーの抱く不公平感を払拭するためのガス抜きの面が大きそうだ。これまでは違法とは言え非認可でマイニングをするインセンティブが非常に大きかったが、今後は認可を受けて安価なエネルギーを優先的に使用できるようになることで、経済的に認可マイナーが優位に立つことが期待される。

またイランは夏の暑さ以外に冬の寒さでも電力需要が逼迫するため、この6月以外に昨冬も電力供給を断たれたことがある。

当局は併せて非認可マイナーの取り締まりを強化することも述べており、違法な採掘活動に対する罰金は400%引き上げられた。