ナイジェリア中央銀行(CBN)のゴッドウィン・エメフィエレ総裁が暗号通貨とそれにまつわるフィンテックの影響により、銀行を始めとした金融機関が運営方法を変えることを余儀なくされていると述べた。そのためにも中央銀行の金融政策委員会(MPC)が金融システムを規制する方法を再考する必要があると総裁は語った。

エメフィエレ総裁の論説は18日、19日に開かれたMPCで語られ、ナイジェリアの発展に新しい技術とイノベーションが重要な役割を果たしているため、MPCは今後これらの技術による貢献を更に強化して引き出していく必要があると説いた。

CBNは世界でも有数の早さで金融のデジタル化を手掛ける中央銀行の一つであり、2021年10月には中央銀行デジタル通貨(CBDC)である「eNaira」を発表し、エメフィエレ総裁はビットコイン評論家の顔も持つ。

エメフィエレ総裁はまた「フィンテック、暗号通貨、デジタル決済、人工知能、機械学習の進化により、世界的にも国内的にも、金融および銀行セクターの機能が変化しました。したがって、金融システムの規制、監督、金融政策の実施を再考する必要性が緊急に求められています。」とも述べている。

新しいテクノロジーやイノベーションがリスク・不確実性をもたらすことはよく言われているが、エメフィエレ総裁はこれらが金融サービスへのアクセスへの改善、貧困削減、雇用創出といったいくつかのメリットも生み出すと主張している。

ナイジェリアでは金融包括の実現性が問題視されており、貧困層が十分な金融サービスに触れることができないために、経済活動から取り残されている負のスパイラルを改善するためにもCBDCが役に立つと喧伝されてリリースされた。

一方で、eNairaは金融包括実現のための手助けにはなっていないという指摘もあり、銀行口座を持たない人々へはいまだに十分なサービスとはいえないという専門家の声もある。

「新しいデジタル世界における金融政策の関連性と金融当局の役割を確保するために、MPCメンバーは、デジタル化と金融政策の目的、目標、ツールとの相互作用についての高度な理解を受け入れる必要があります」とエメフィエレ総裁は述べ、フィンテックやイノベーションのさらなる活用を求めた。