ロシア連邦通信・情報技術・マスコミ分野監督庁「Roskomnadzor」が、ロシア国内から暗号通貨ニュースメディア「Bits.media」への通信を遮断していることが明らかとなった。
Bits.mediaの調査により、ロシア全域からのアクセスが無くなっていることが明らかとなり、ロシアの検閲機関Roskomnadzorによる措置であることが判明した。Roskomnadzorは禁止された情報を広めるインターネットソースとしてBits.mediaをリストに追加した。
Bits.mediaはロシア語による暗号通貨とブロックチェーンに関するニュースメディアで、今回のブロックは3月31日に地方検察庁が提起した訴訟でサラトフ市のヴォルジュスキー地方裁判所が判決を下した結果とされている。
公表された判決によると、「犯罪収益の合法化(ロンダリング)の分野で犯罪を助長することを目的とした情報」が含まれているとして、5つのURLが標的にされている。
Bits.mediaの創設者であるIvan Tikhonov氏は「私たちはこの事件の利害関係者ですが、誰も私たちに訴訟の通知をしませんでした。サラトフ検察庁が質問した資料を削除する機会は与えられませんでした。私たちはその判決に強く反対します。」と述べている。
2015年1月にもロシアのインターネット規制当局がWebサイトをブロックし、7つのWebサイトが制限されたが判決は年内に覆されており、Bits.mediaは、今回も裁判所の決定に対して上訴する意向を示している。
その他にも2018年3月には暗号通貨コンテンツを公開するウェブサイト40のブロックが解除されるなど、暗号通貨に関するサイトのブロックと解除がロシアでは繰り返し行われてきている。