米国を代表する暗号通貨取引所Coinbaseが人員配置戦略を再考する方針を明らかにし、理由として市場の現在のダウンサイクルを挙げた。同社の経営陣の説明では、この変更によってプラットフォームの採用ニーズとビジネス目標を一致させることができると述べた。

Coinbaseは今年、事業規模を3倍に拡大する目標を掲げていたが現在の市況を踏まえ、採用を遅らせることを火曜日公表した。

プレスリリース内のEmilie Choi COOの発言では「現在の市場の低迷中およびその後に成功するための最善の立場を確保するために、採用を遅らせ、最優先のビジネス目標に対して採用ニーズの優先順位を付け直すことができることを発表します。」と説明している。

暗号通貨市場が見せているダウンサイクルから抜け出し、さらにCoinbaseを大きくするための決定であることを強調し、この変更が第2四半期および2022年全体の経費見通しに影響を与えないことを保証した。

TerraのUST/Luna暴落を受け多くの暗号通貨が混乱の最中にあり下落を続ける中で先日、Coinbaseから一時出金不可になる事態が起きた。CoinbaseのBrian Armstrong CEOは「倒産のリスクはない」と声明を発表したが、倒産を懸念する声も多い。

これに対してChoi氏はもしも倒産することがあればユーザーアカウントは破産手続きの対象となる可能性があり、ユーザーは暗号通貨にアクセスできなくなる可能性は否定出来ないことは認めた。

一方で「今は混乱を招く時期であり、市場の低迷は恐ろしいと感じる可能性があることを私たちは知っています。」と前置きをした上で、同社が過去に同様の課題を経験してきていることを指摘し、CEOの発言を後押しする形で、再度倒産リスクにつながる雇用鈍化ではないことを強調した。