データ転送料の高騰にあえいでいたイーサリアムネットワークは3月中旬、様々な施策の末にトランザクションあたり6ドル弱の久々の安値を記録したが、再び高騰を繰り返し、日曜日には20ドル弱まで揺り戻したことが確認された。

スマートコントラクトプラットフォームとして多くの指示を集めるイーサリアムネットワークだが、その高額な手数料によりユーザーを取り逃していることが指摘されてきており、開発側の急務として課題となっている。

安値を刻んだ3月中旬は1月比で約12%の水準まで下がっていたが、そこから3倍強まで戻してしまっている。

一般的な送金は手数料の安価なレイヤー2ネットワークがよく利用されるが、レイヤー2の料金もメインネットに引きづられる形で高騰。

高騰の原因としてはETH自身の値上がりが挙げられ、3月中旬に1ETHあたり30万円前後で取引されていたのが、現在は40万円超といった高値での取引となっている。

転送料はマイナーにとっての収益源となるためコミュニティ内でも、必ずしも転送料が低く維持されるべきという声一色ではないところではあるが、積極的な利用促進の面からも通貨価格に加え手数料の乱高下が好ましくない点では一致しているだろう。