ロシアからの激しい侵攻を受け疲弊しているウクライナで、サイバーポリスが暗号通貨による寄付の受け入れを開始することを決定した。慈善支援として様々な物資を調達するための資金を募っている。

いくつかの種類の暗号通貨で寄付を受け入れており、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、テザー(USDT)、トロン(TRX)、ポリゴン(MATIC)で受付を開始した。

集められた暗号通貨は警察や国家警備隊、州国境警備隊、および州緊急サービスに用いられ、ロシア軍による被害者へ医療を提供するためや、薬やその他の必需品などを一般家庭向けに購入するために利用される。

サイバー警察はサイバー犯罪との戦いを担当するためのウクライナの法執行機関で、違法な暗号通貨活動の捜査も担当してきたが、2018年には暗号通貨の合法化を要求するなどしてきた。

ウクライナ政府の立場としてはロシア侵攻以前は暗号通貨を規制する過程にあり、2月中旬には税法の更新後に発行すると予想される暗号通貨に関する法案を採択したところだったが、キーウ当局は侵攻以降は暗号通貨での寄付も受け入れており資金調達に大いに成功しているという。