元イーサリアムの開発者であるバージル・グリフィスに対する裁判が27日、ニューヨークで行われた。グリフィスは北朝鮮で行われたブロックチェーン会議での講演について、米国政府から起訴されていた。
政府はグリフィスが「北朝鮮に高度な技術的情報を提供」し、北朝鮮が「マネーロンダリング」と「制裁を回避する」手段を獲得する可能性がある情報を提供したと非難した。
捜査開始から裁判までの期間、グリフィスは自宅での軟禁となり、両親と過ごしていたが、7月末に保釈の条件に違反し、暗号通貨取引所Coinbaseのアカウントへアクセスしたことを理由に勾留されていた。
27日月曜日、裁判所に現れたグリフィスは罪を認め、最長6年半の懲役に対処するため司法取引に応じたという。
ジャーナリストのイーサン・ルー氏は何がこの罪状認否を引き起こしたかは不明だが、考えられる理由の一つとして、イーサリアム財団の弁護士による遠隔証言が禁止されていることを挙げた。
政府はグリフィスが北朝鮮を助け、制裁を危ういものにしたと主張しているが、グリフィスにその意図がなかったことや、弁護士にそういった証言を求めようとしたが、シンガポールを拠点とする弁護士はパンデミックのために裁判所へ訪れることに問題を抱えていたとルー氏は述べた。
バージル・グリフィスに対する判決は来年1月13日にくだされるとしている。