実業家でNBAチーム「ダラス・マーベリックス」のオーナーでもあるマーク・キューバン氏が、米国証券取引委員会(SEC)のゲイリー・ゲンスラー議長に対して「投資家保護」の視点を持つよう呼びかけた。

キューバン氏は、SECが規制を不明確にし、誰もが従うことを不可能にしたと述べ、弁護士や会計士、または顧問などを雇う余裕のない人々を罠にかけていると主張した。

SECのゲンスラー議長は、SECの主な焦点は投資家保護であると繰り返し伝えて来ており、火曜日にも「法律の精神は投資家を保護することです。私たちの厳格な執行体制は、投資家や働く家族に代わって、事実と法律をどこにでも従うことです。」とツイートした。

キューバン氏はこのツイートを引用し、「もしあなたが投資家のために働いていたなら、投資家やビジネスマンの質問に簡単に答えられるようにします。 あなたはそれを不可能に近づけています。弁護士を雇えない人は推測するしかない。」と、ツイートをでたらめだと糾弾した。

続けてキューバン氏は「人々がルールが何であるかを知ることができるように、ラインを明るく明確にするのはどうか」と提案し、「問題は、人々がグレーゾーンを探していることではなく、定義されたルールが滅多にないということ」と指摘。「訴訟による規制は、弁護士、会計士、または顧問を買う余裕のないすべての人々を罠にかける。」と警鐘を鳴らした。

ゲンスラー議長の同発言に対してRippleコミュニティも大きな反発を見せた。RippleはSECから有価証券を巡って訴訟を起こされており、コミュニティ側はSECから保護されているという感覚がないといった声があがり、キューバン氏の主張同様、煩雑なシステムが投資家と当局側との間に分断を招いているようだ。