2011年に設立された老舗暗号通貨取引所Krakenが火曜日、Ethereumブロックチェーンのアップレグレードへの取り組みに対して25万ドルの寄付を発表した。同社によれば「協力的な努力とサポート」が長期的なEthereumの成長に役立つと信じていると述べている。

マウントゴックスの代替品として創設されたKrakenの共同創設者であるジェシー・パウエル氏は「オープンソース開発者のチームは今Ethereum2.0へ向けた継続的な技術のアップグレードに取り組んでいる」と語り、Ethereum2.0の大目標であるプルーフ・オブ・ステークへの移行の道を開くのに「寄付とサポート」が役に立つと付け加えた。

Krakenは保有する暗号通貨準備高の点で世界で4番目に大きい取引所として知られ、パウエル氏は「次世代の暗号通貨を構築するオープンソースのイノベータに恩返しをするのは私達の責任であると信じている」と述べた。

Krakenの発表によると寄付された資金はEthereumネットワークをサポートする開発チームとクライアントに授与されると説明されている。具体的にはBesu、Erigon、Geth、Nethermind、NimbusといったプラットフォームがEthereumネットワークの80%以上の電力を供給していると述べた。

Ethereum財団の宮口あや事務局長は「私たちは、協力的な取り組みとサポートが、長期的にイーサリアムに利益をもたらす最も持続可能な方法であると強く信じています。イーサリアムクライアントの多様なセットを維持するチームとビルダーをサポートするためのこの共同の取り組みは、影響力があるだけでなく、素晴らしい例を示しています」と述べ、こういった支援が影響力を持つことに期待感を示した。