米国連邦取引委員会(FTC)は暗号通貨にまつわる詐偽が急増してることを明かし、取り立てて多いのがイーロン・マスクのなりすましに対して過去6ヶ月以内に200万ドルが送られていると報告した。

FTCは月曜日に消費者保護に関する報告書を発表。FTCのアナリストであるEmma Fletcher氏は「FTCのConsumer Sentinelへの報告によると、詐欺師は暗号通貨に関する話題を利用して、記録的な数の偽の投資機会に人々を誘い込んでいます。」と述べ、2020年10月以降、詐偽の報告が急増しており、7000人近くがこれらの詐偽により8000万ドル以上の損失を報告していると語った。

報告によれば被害者の損失の中央値は1900ドルとなっており、前年同期と比べ報告件数は約12倍に増えているという。

Fletcher氏は、暗号通貨の価格が高騰するにつれて、詐欺師は「暗号通貨は多くの人々にとって未知の領域であるため、もっともらしいと思われる主張でシーンに溶け込んでいる」と説明し、これらのスキームのいくつかは、既存のメンバーがスキームに参加するための新しい投資家を募集するための紹介料を支払われる紹介チェーンに基づいているとも述べた。

多くの人々が、暗号通貨への投資に見せかけたWEBサイトを通じて被害にあっており、暗号通貨の専門用語などを使用し、信頼の置けるサービスを装うが、莫大な保証された収益の約束は単に嘘であると強調した。

また、「ギブアウェイ詐偽」についても警告を鳴らし、「送信する暗号通貨を即座に増やすことを約束する、暗号通貨分野の有名人やその他の既知の人物によって後援されている」ように見せかけることが多いと指摘し、過去6ヶ月間にイーロン・マスク氏のなりすましに対して200万ドル超の暗号通貨が送信されていることが確認されているお報告した。

「詐欺師は、人々に暗号を送信させるために機能するあらゆるストーリーを使用する」と述べ、なりすましは著名人のみならず政府当局や有名企業になりすます可能性も指摘された。

イーロン・マスク氏はCEOを務めるTESLAでのビットコインの取り扱いを発表するや市場価格に即座に反映されるほど暗号通貨における重要人物となっている。