米国の著名な投資家ジム・ロジャーズがオンデマンド金融ビデオチャンネルReal Visionとのインタビューにおいてビットコインについて意見を求められた際に政府により非合法化される可能性を指摘した。
ジム・ロジャーズはジョージ・ソロスと共にクォンタムファンドを立ち上げ、10年間で3300%超のリターンを得るなど実績を誇る著名な投資家で、インタビューにおいて債券はバブルに陥っている考えを述べ、金や銀の価値が急騰していくだろうと語った。
ビットコインについては「買っておけばよかった」と後悔の念を示しつつ、ビットコインについては多く尋ねられるが、およそ価値がゼロに近くなった多くの仮想通貨については尋ねられることがないことを指摘した。
ビットコインなど仮想通貨に対する課題として挙げられる通貨としての実効性に関して、ロジャーズ氏は反対にビットコインがお金として使用され始めると非合法化される恐れがあると懸念を示した。
ロジャーズ氏曰く「ビットコインが取引手段ではなく実行可能な通貨になった場合、彼らはそれを非合法化することができます。政府はコントロールを失いたくない。彼らは独占が好きです。」と述べ、米ドルがある以上、政府がそれ以外の通貨を認めることは経験上ありえないとビットコインの主流化について否定した。
仮想通貨が主流化することはないと予想するアナリストは少なくなく、ハーバード大学のケネス・ロゴフ教授も同様の主張をしており、経済評論家のピーター・シフ氏は、ビットコインが5万ドルに達したことで10万ドルへの道筋を排除することはできないと認めつつも、最終的にゼロになる可能性が高いとも述べている。
反対にビットコインは地位をとどめ続けるだろうと予測する専門家もおり、ECB総裁がG7などの主導でグローバルな規制枠組みを求める発言をするなど、ビットコインを取り巻く激動は引き続き収まる様子はなさそうだ。