アルゼンチン西部に位置するメンドーサ州でビットコイン詐欺の疑いがあるとして、スポーツ関連投資サイト「Ganancias Deportivas」に対する法務当局による調査が開始された。

Ganancias Deportivasはコスタリカに本拠地を置くとされ、月に20%、年利で240%の高利回りを約束するパッケージを謳い文句として資金を募り、サッカー賭博で資金を運用すると捜査当局に対して語っている。

投資パッケージは60ユーロから10,000ユーロまでの範囲で販売され、ビットコインでの支払いも受け入れていた。また、サイトへの登録は初回100ユーロがかかり、他のメンバーを紹介した紹介者は20ユーロを受け取ることが出来るアフィリエイトプログラムも行っていた。

これによりメンドーサ州内に41,000人以上の会員を抱えるまでに成長したが、現在被害者とみなされる会員が当局から事情を伺われている最中だという。

ポンジスキームとは出資者への配当を利回りではなく、後から参加した出資者による新規の出資から割り当てる手法を指し、参加者が増えても運用資金は思うように増やせず、配当金もいずれ尽きるため最終的には自転車操業に陥り破綻する。

ユーザーの中にはGanancias Deportivasが「詐欺ではない」と主張するものもいるが、ポンジスキームにおいては序盤に参加した出資者の少数は実際に高利回りの配当を手にすることが出来るため、参加する時期により感覚に齟齬がでるケースも多々ある。