米国証券取引委員会(SEC)が、電気自動車大手テスラによる15億ドル相当のビットコイン購入について代表のイーロン・マスク氏を調査する可能性があることを元SEC執行役員を含む一部の法律専門家が警告していることが明らかになった。

テスラが1月に大量のビットコインを購入したことが先週明らかにされ、テスラは支払い通貨としてビットコインを受け入れる予定を打ち出した。この発表に先駆けてテスラのCEOであるイーロン・マスク氏は自身のTwitterアカウントのプロフィールを「#bitcoin」とハッシュタグのみを表示し、ツイートにて「振り返ってみるとそれらは避けられなかった」と発信した。

現在はTwitterのプロフィールは削除されビットコインに関する記述もなくなっているが、アメリカの著名な経済学者でありビットコイン懐疑派としても知られるヌリエル・ルビーニ氏はテスラとマスク氏による一連の行動を市場操作の一貫であると指摘し、SECは調査すべきだと糾弾した。

イーロン・マスク氏は以前にもSECとトラブルを起こしており、2018年には証券詐欺罪で提訴され4000万ドルの罰金を支払っている。

テスラによるビットコイン大量購入が発表された直後にビットコイン価格が20%ほど上昇するなど記録的な値上がりを示した。