地中海に位置するセルビア共和国で先般採択されたデジタル資産に関する法律が先週発行された。これにより暗号資産に関する規制が明文化され、ライセンスを取得することで仮想通貨取引所やマイニングなどの暗号活動を合法的に行うことができるようになった。

新しい法律は全てのデジタル資産を「デジタルで購入、販売、交換、譲渡でき、価値の交換の媒体や投資目的として使用できるデジタル記録」と定義し、仮想通貨とデジタルトークンの2つに分類する。また、セルビア証券委員会とセルビア国立銀行がこれらのデジタル資産を監督する責任者となる。

デジタル資産にはステーブルコインも含まれており、新規仮想通貨の発行も認められているが、法律で定められた厳格な条件を満たす委員会の承認したホワイトペーパーのない募集に関しては広告が許可されないとしている。

規制の追加となる新たな法律の施行だが、事業者を当局の監督下に置くことで消費者を保護し、枠組みを示すことでデジタル資産産業の開発を促す構えを示した。