次世代Ethereum(Eth2.0)のリリースへ向けた最初のバージョンであるフェーズ0のリリースが12月1日に決定した。Eth2.0に先駆け募集していたデポジットコントラクトが規定額に達したため予定通りのリリースになる。

Eth2.0ではコンセンサスアルゴリズムの切り替えが行われるため、新たなコンセンサスアルゴリズムであるプルーフ・オブ・ステーク(PoS)へ参加するバリデータをEth2.0開始に先駆け募集していた。12月1日までに規定のバリデータが集まらなかった場合、規定数に達した一週間後からEth2.0のリリースという予定となっていたが、一週間を前にして規定数のバリデータが集まった。

Eth2.0のリリースには16,384バリデータによるそれぞれ32 ETH、合計524,288 ETHのデポジットで、これらは約2年後に迎えるEth2.0フェーズ2までデポジットとしてロックアップされ自由に引き出すことは制限される。

PoSは既存のプルーフ・オブ・ワーク(PoW)で問題となっていた過剰な電力消費問題を解決し、ブロックチェーンの持続可能性を大幅に向上させることが期待される。

1週間前の段階では全体の約20%程度しかデポジットされていなかったが、期日を前にして一気に加速し、現段階で規定の524,288ETHを大幅に上回る709,856 ETHがデポジットされており、スマートコントラクトプラットフォームとしての期待の表れが見られる。