セネガル系アメリカ人のミュージシャンで慈善家でもあるAkon氏が手掛ける仮想通貨Akoinのパイロット版がケニアのハイテク都市Mwale Medical and Technology City(MMTC)で試験運用を開始されたことが発表された。

MMTCはケニアのカカメガ郡にある医療・技術複合施設を中心とした都市で5000床の病院と東京ディズニーランド相当に及ぶ465000m2の広さを誇るコンベンションセンター、空港などを併設され、コミュニティ出資の20億ドルを資本とした大都市となっている。

Akon氏は出身地であるセネガルに60億ドルかけたブロックチェーン都市「Akon City」を建設しており、そこでの主要通貨となる予定であるAkoin仮想通貨を既にある近未来型都市であるMMTCにて実験的に運用してみる狙いである。

現在も開発が進行中で今年末の完成が予定されているMMTCだが、主用投資家であるJulius Mwale氏は2021年末までにAkoinのみを使用するようになる予定であることを語っている。

Mwale氏曰く、MMTCでは現在ケニアでも主流のモバイル送金M-PESAが利用されているが、Akoinは取引手数料が発生しないため、特に手数料が割高となりやすい貧困層にとってAkoinは好まれるであろうと指摘している。

セネガルで開発中のAkon Cityに先立ちケニアのMMTCで運用開始され、国をまたがり決済用途として広く普及しそうなAkoin仮想通貨。同じアフリカながら東西大きく離れたセネガルとケニアからAkoinがどのような広がりを見せるか注目したい。

参考:MMTC