主要20カ国・地域を取りまとめるG20による財務大臣・中央銀行総裁会議は10月13日、国際通貨基金(IMF)、世界銀行、国際決済銀行(BIS)と協力して中央銀行デジタル通貨(CBDC)のルール策定へ乗り出すことを発表した。
米ドルなど法定通貨にペッグするステーブルコインの規制枠組み、CBDCの設計やテクノロジー、実験の調査・選定を2022年末までに執り行い、各国間のCBDC取引のための技術はIMFと世界銀行が2025年末までに準備をすすめる。
これに先駆け先週、米連邦準備制度理事会(FRB)、カナダ銀行、欧州中央銀行(ECB)、イングランド銀行、スイス国立銀行、スウェーデン国立銀行、日本銀行はBISを通じて中央銀行がCBDCに求める特性の概要を示したレポートを発表した。
また、経済協力開発機構(OECD)はG20に対して仮想通貨の課税枠組みに関するレポートを提出しており、デジタル通貨のグローバルな決済ルールの策定がにわかに活気づいてきた。
14日には財務大臣・中央銀行総裁会議のオンライン会議が開かれ、コロナ禍において疲弊した世界経済の回復支援について協議されることが明かされた。