バルト三国の一つであるリトアニアの中央銀行が7月に中央銀行デジタル通貨(CDBC)の発行を予定している。CDBCの発行は世界初となりLBCOINと命名された。LBCOINはデジタルコレクターコインとも呼ばれており、LBCOINが使用可能なEショップも用意され、最終テスト段階へ移行したことが発表されているが、コレクターの名を冠するように利用に際しては限定的な部分がある。

LBCOINはブロックチェーンベースで開発されたソリューションであり、LBCOINプロジェクトマネージャーのPavel Lipnevič氏によれば「機能、個人データの保護、サイバーリスクへの耐性など、さまざまな角度からテストする必要がある」と述べ、「リトアニア銀行は確かに非常に貴重な経験と洞察を得た」とも語った。

2019年2月に市場参加者との公的協議の後、リトアニア銀行は開発準備に取り掛かり、同8月にプロジェクトが進行していることを明らかとした。当初2020年初頭にリリースされる予定であったがこの7月に販売開始される運びとなった。

コレクターコインと言うものの、実際に使用することもでき、専用ウォレットを用いてギフト利用や他者との交換も出来るなど、通貨としての機能は備えられている。世界に先駆け発行されるCDBCの成否の行方に注目が集まる。

参考:LIETUVOS BANKAS