アメリカ合衆国でラッパー、シンガーソングライター、音楽プロデューサーとしても知られる著名ミュージシャンであるAKON氏がセネガルに暗号資産(仮想通貨)を根幹とした都市を建設する計画を発表した。
AKON氏は現在米国を拠点としているが幼少期をセネガルで過ごしたバックボーンを持ち、アフリカの恵まれない子供たちのための慈善団体である「コンフィデンス・ファンデーション」を設立し、南アフリカ共和国にはダイヤモンド鉱山を所有する事業家としての側面も持つ。
そんなAKON氏が16日、第二の故郷であるセネガルに未来都市「クリプトシティ(暗号都市)」の建設計画を発表。建設費用のために60億ドルを拠出することに合意した。
AKON氏はかねてより「a real-life Wakanda」と称し自身の手による都市建設を計画しており、この度実際に資金を投じ新たなフェーズへと向かう合意がなされた。セネガルの首都であるダカールの程近くに建設予定となっており、数年前から事業計画は進められているという。
インスタグラムにはAKON CITYとして近未来的な都市風景が描かれており、病院、ショッピングモール、警察署、学校、住宅、ホテルなど一つの都市として完結し得る施設が揃えられることが想定されている。また、太陽光による発電所も計画されており、クリーンエネルギーと暗号資産による街づくりが期待されている。
現在のフェーズは2023年に完了予定となっており、実際に街が稼働する第2フェーズは2029年に迎える予定と語られている。
参考:AKON(twitter)