セネガル出身で米国で活動をするR&Bシンガーソングライター、音楽プロデューサー、実業家、慈善家であるAkon(エイコン)氏が、「Akoin」と呼ばれる新たな独自のコインを立ち上げることを発表した。

Akon氏は、セネガル大統領のMacky Sall氏から2,000エーカー(東京ドーム約174個分の面積)の土地を授与され、この土地をもとに100%仮想通貨に基礎を置く都市である「Akon Crypto City」を開発中である。Akoinはその未来都市で使われる仮想通貨として発行する予定であると言う。

スマホから仮想通貨を購入、保有、支出することができるブロックチェーンを利用したアプリを通じて、アフリカ全国の若者に力を与えることを目的に設立された「Akoin Ecosystem」というプロジェクトが計画されているが、Akoinの存在はこのプロジェクト成功のカギを握っていると言う。

Akon氏はカンヌ映画祭で、英字紙The POSTに対して以下のように述べた。

「ブロックチェーンと仮想通貨は、アフリカの救済者となる可能性がある。ブロックチェーンと仮想通貨は人々に力をもたらし、通貨システムにセキュリティを戻し、人々が自分自身の進化のために利用することができるからだ。そして政府から邪魔されることなくそれを利用することが出来る。」

6つのグラミー賞候補を経験するなど音楽業界で人気を集めるAkon氏だが、実業家、慈善家としての活躍も目立っている。Akon氏は、政治家で地域社会の指導者であるThione NIANG氏とSamba Bathily氏の助けを借り、「Akon Lighting Africa」と名づけられた営利目的の会社を設立した。

これはアフリカ地域への電力配給を目的としており、実際に10億ドルにも及ぶクレジットラインを拠出し、15の異なるアフリカ諸国で480の農村地域に10万のソーラー街路灯を設置した。

Twitterでは、「アフリカの政府よりも多くのことを行ってくれている。」「彼はアフリカの8,000万人に電力を供給した。賞賛されるべきだ。」「Akonに投資した。」など多くの反響があり、多くの支持を集めている。

仮想通貨都市建設という夢のような大規模プロジェクトも、Akon氏のこれまでの実績を見れば、実現可能なプロジェクトではないだろうか。

参考:CoinDesk