タイ銀行は18日、中央銀行デジタル通貨(CBDC)を利用した企業向け決済システムのプロトタイプを開発するプロジェクトを発表した。プロジェクトの範囲には、実現可能性調査の実施と、CBDCをビジネスの革新的なプラットフォームと統合するプロセスの開発が含まれるとしている。
タイ銀行はタイ王国における中央銀行であり、CBDCは8つの主要金融機関との間の共同プロジェクトである「プロジェクトインタノン」の知識に基づき構築される。プロジェクトインタノンではCBDCを使用した国内ホールセールファンド送金の概念実証を研究開発している。
1月には香港金融庁との共同開発によりクロスボーダー送金のプロトタイプも完成しており、次のステップにおいてはタイ銀行、香港金融庁、および参加金融機関がクロスボーダー送金における他のユースケースについてCBDCの実験を続けていく。
タイ銀行はデジタル時代に入るビジネスセクターの競争力と準備を強化する上での金融イノベーションとテクノロジーの重要な役割を認識し、サポートしていると語り、同プロジェクトについてCBDCの対象範囲と幅広い対象者への採用を拡大する上で重要なステップと述べた。
今回のプロトタイプ開発プロジェクトは7月から始まり年内に完了する予定を建てている。