マレーシアの格安航空会社「AirAsia」の物流部門「Teleport」が航空貨物ネットワーク「Freightchain」を発表。ブロックチェーンを利用した航空貨物の即時予約システムとなっており、AirAsiaの247便を対象にリアルタイムで荷物受入の空き状況を確認、予約をする。
COVID-19との戦いにおいて効果的であるとみなされる人員の削減と効率的な物流を実現する。物資の枯渇が見られる現在、救急医療品や食料品、その他貴重な資源が必要なだけ必要な場所に行き届かせるためにはグローバルサプライチェーンのリアルタイム性を維持するソフトウェアが不可欠であるとプレスリリースでは語っている。
また、最高技術責任者のVishal Batra氏いわく「コロナウイルスのパンデミックによりグローバルサプライチェーンが脅かされる今だからこそサービスを立ち上げた」と語り、「信頼性と透明性はこれまで以上に必要とされている」と強調した。
すでにパイロット試験では直送便のないインドのバンガロールからモンゴルのウランバートルまで医療品の輸送を成功させている。マレーシアのクアラルンプールと韓国のソウルを経由し、スマートコントラクトを通じて3つの航空会社のフライトをリアルタイムに確認できたという。
従来、電話やメールで荷物の所在を確認する必要があったものをスマートコントラクトにより自動で処理することが出来るようになり、空港で乗継便の有無などを確認する作業が軽減され、運送業者のコストも大幅に削減することが出来るという。
参考:Freightchain