東京都渋谷区にある国内大手仮想通貨取引所のコインチェックが6日、仮想通貨Qtumの取り扱いを開始することを発表した。開始時期は3月12日12時頃を予定しており、現時点でQtumの取り扱いをしている仮想通貨取引所は日本になく、国内初の取り扱いとなる予定としている。

仮想通貨Qtumはクアンタムと読まれ、通貨コードとしてはQTUMが使用される。コインチェックのウェブサイト、アプリを通じて送受金、購入、売却ができるようになり、Coincheck貸仮想通貨にも対応するという。

Qtumは中国の技術者Patrick Dai氏により開発された仮想通貨であり、BitcoinとEthereumに範をとったビジネスフレンドリースマートコントラクトプラットフォームと言われている。模範となっている2大仮想通貨が抱えている課題を克服しており期待されるアルトコインの1つである。

QtumがBitcoinとEthereumのハイブリッドと呼ばれる所以としてアカウント残高の管理方法としてBitcoinと同じUTXOを使用している点と、Ethereumが人気となった要因の一つでもあるDappsをプログラミングできるスマートコントラクトプラットフォームとして働くという点がある。また、両者ともにコンセンサスアルゴリズムとしてプルーフ・オブ・ワークを採用しているが、現在はスケーラビリティや電力の大量消費などが問題視されており、Ethereumが解決策として開発中であるプルーフ・オブ・ステークをローンチ段階で採用しているのがQtumである。

国内ではコインチェックの取り扱いが初ということで、日本における知名度では圧倒的に劣るものがあるが、CoinGeckoによれば、24時間でQTUM/USDは3.7%の上昇を見せている。

参考:Coincheck