米国にて仮想通貨ATMの普及が加速している。仮想通貨ATMを手掛ける米国のスタートアップ企業であるCoinFlipはユーザーが同社のATMから仮想通貨ステラ(XLM)を購入できるようになったと発表した。
同社の共同設立者でCEOのダニエル・ポロツキー氏はステラの高い流動性や顧客ニーズがあることが、今回のATMへの対応の決め手としている。
ステラは日本の仮想通貨取引所でも採用されており知名度も高い通貨である。現在はコインチェック、GMOコインが取り扱いをしており、今月にはDMM Bitcoinでも取り扱いが開始される。
ステラはXRPに範をとり開発され姉妹コインとして親しまれており、IBMがステラの後押しをしたことで高騰した経緯もある。
発行上限が年々増加していくために価格の高騰が抑えられ、ボラティリティも大きくないことなど、個人による決済・送金を主目的として開発されたといった謳い文句に偽りのないシステム設計がされている。
そんなステラを購入できるATMが現在CoinFlipにより米国のガソリンスタンドやコンビニエンスストアなど、約450台展開されている。ユーザーはクレジットカードで仮想通貨を購入できる。このATMではステラ以前よりビットコインを始めとし、ETH, LTC, DASH, KMD, LINK, TRXなどの取り扱いがある。
今回は新たなにステラがラインナップに加えられた形だが、今後ポロツキー氏は対応する仮想通貨を増やす考えを語っている。
米国についてはCoinFlip以外のATMも設置されており街なかで仮想通貨取引をする機会が着実に増えているが、日本ではまだ仮想通貨といえば株やFXに近い投資商品といった認識が根強く、仮想通貨ATMの普及には少々時間を要するかもしれない。
日本でATMといえばもはや銀行に設置されているものよりもコンビニのほうが身近な存在でもあるため、コンビニエンスストアが対応開始するかどうかが成功の鍵を握っていると言えよう。良くも悪くも海外追従の傾向が強い日本では、米国での仮想通貨ATM拡大のニュースが日本での普及の後押しとなることは充分考えられる。
参考:CoinFlip(twitter)