コインチェック株式会社は今月25日、仮想通貨交換所Coincheck内での仮想通貨の信用取引サービスを終了することを伝えた。終了時刻は2020年3月13日(金曜)正午12時となり、コインチェックはポジションを有しているユーザーに対して、その時間までに返済を行うように求めている。

従来の法定通貨での信用取引では、担保として現金や株式を証券会社に預けることで、預けた額以上の現金や株式が借りて運用できるシステムを指す。Coincheckでの信用取引は日本円の他にビットコインやイーサリアム、イーサリアムクラシックを借りることが可能で、一定の期間内のCoincheckの中でなら利用が出来ると言うものである。またユーザー同士のマッチングもCoincheck内では行っていた。

ちなみにZaifも信用取引を行っており、こちらでは日本円やビットコイン、ネム、モナコインが利用可能となっており、こちらは現在もサービス継続中である。

Coincheckでは今回の信用取引の終了の前に今月16日にレバレッジ取引のサービスを、2020年3月13日で終了することを発表しており、Coincheckのユーザーには特に残念なニュースが立て続けに発表された形となった。

終了する理由はレバレッジ取引と同様に明確には語られていないが、改正金商法で規制が厳しくなることや、経営トップ陣の一新が背景にあるのではないかと囁かれている。

なお縮小傾向に見えるコインチェックだが、新しいサービスの導入を検討している発言もある。

元々Coincheckのアプリ画面は使いやすいと言った評判があり、ユーザーとしては新しいサービスに期待しているところがあるだろうし、コインチェックは転んでもただでは起きない精神も持ち合わせているはずだ。

これからコインチェックから、前向きな情報が出てくることを期待したい。

参考:Coincheck