MEGAUPLOADなどを手掛ける実業家のキム・ドットコム氏が、ウィキリークスを立ち上げたジュリアン・アサンジ氏を支援していることを明らかにした。支援にはビットコインを使用し、キム氏の手掛けるデジタルコンテンツ取引プラットフォーム「K.IM」の手数料の一部を用いており、ジュリアン・アサンジ氏の裁判費用として充てられるという。
ジュリアン・アサンジ氏は仮想通貨ユーザーからは、ビットコインの支持者としても認識されている。またコンピュータープログラマーであると同時にジャーナリストでもあり、2010年にイラクにいたアメリカ軍の兵士が民間人を虐殺した内容の告発映像を発表した事で一躍有名になった。
開設したウィキリークスもその名の通り内部告発情報を発表するサイトであり、非営利の立場でもありその有用性から権威的な賞を獲得している。キム・ドットコム氏もまた犯罪の温床とまで言われた、ファイルアップロード及び共有サービスのMegaupload.comを運営し、インサイダー取引の容疑も掛けられるなど話題性が高い人物でもある。
ジュリアン・アサンジ氏は、アメリカの防総省にハッキングを試みた疑いがあるとして、ロンドンにて逮捕された。2010年に性的容疑を掛けられエクアドルに亡命及び大使館にて籠もっていたが、亡命資格を奪われたと言う経緯があり、最大で懲役175年になる可能性があると言う。
こういった包囲網に不満を覚える民衆も多いためか、ウィキリークスのビットコインアドレスには8BTCほどの寄付金が集まり、また公式Twitterアカウント経由でも多くのユーザーが寄付金を送るといったように、彼を熱烈に支持する人々も多い。
キム・ドットコム氏はビットコインの送金において「ジュリアン・アサンジ氏を救えるほどのお金が集まるかもしれない。またウィキリークスはより、強固なサイトになってくるだろう」と話している。
参考:Kim Dotcom(twitter)