ビットコインでの先物取引サービスを提供するBakktは、今月28日に2020年の前半に仮想通貨の決済アプリと商業用のサービスを提供することを明らかにした。Bakktはアメリカのジョージア州に構え、エネルギーや農産物、排出権や株価指数が電子取引で行えるサービスを提供している事で知られているインターコンチネンタル取引所によって立ち上げられている。
また今回のアプリはコーヒー店としてお馴染みのスターバックスと提携を組んでいるのが重要なキーワードとなっており、ペイパルにて幹部として勤め上げた事のある、Bakktのプロダクト責任者であるマイク・ブランディナ氏は「投資目的に使えるのはもちろんだが、今回のアプリのテストは提携しているスターバックスとの共同体制である。よって商業用としては世界にチェーン店を展開する大規模な場所との連携で、幅広いユーザー層の支持を得る事が出来る。」と語る。
加えて「仮想通貨資産でのあらゆる利用に向けたアプリを作る事が私達の目標であり、その為に優秀なメンバーで既にプラットフォームとして完成されたものとして作り上げている。」とも付け加えた。
その他にもスターバックスでは暗号資産決済サービスのフレクサとも提携を結んでおり、分かりやすい画面で手数料なしで直ぐに仮想通貨決済が可能なウォレットアプリのスペンを、限定配布として使用出来るようになっている。またスターバックスはApple PayやGoogle Payよりも先駆けて、決済や事前の注文ができるようになっており、多くのユーザーから電子決済について最先端を行っていると以前から注目された存在だ。
Bakkt側としてももちろんそれは同様で、今回のアプリでは電子資産のリーダー的存在になるのではないかと期待をスターバックスに持つ。また、スターバックスの持つBakktの資本比率が他社と比べ最も多いと報じられており、Bakktとスターバックスのお互いの信頼関係が伺える。
今回のアプリで使える仮想通貨はまだ明らかにされていないが、ビットコインやイーサリアムなど、メジャーな種類はまず抑えられていることは予想されている。
参考:Bakkt