先日、中国の習近平国家主席がブロックチェーン技術を全面的に推進していくことを発言、また暗号法も可決されたことを受けて、中国ではブロックチェーンとビットコインに対する検索量が急増していることが仮想通貨メディア「The Block」によって報じられた。

レポートによれば中国の主要検索エンジンであるBaiduで「ブロックチェーン」は72,049回検索され、前日比で1382.79%にも及んだ。また、メッセージングアプリのWeChatにおいても検索量の増大が確認されている。

中国においてビットコインも同時に検索量が増えている理由にブロックチェーン関連の報道に伴い、ビットコイン関連の報道もされているのが理由とされている。

国家としてブロックチェーン技術を推進する流れに伴い、中国国家外貨管理局(SAFE)はブロックチェーンとAIにより、国をまたいだ貿易金融の分野に活用する計画を立てているという。SAFEは特にリスク管理の面で注意を払っており、デジタル金融とフィンテックの発展を注視する必要があると語っている。

デジタル通貨の利便性の反面として、現在すでに危惧されていない部分でも後にデメリットが出てくる可能性もあるだけに、SAFE側としても足かせになりうる要因をとことん追求していく使命があると見られる。

また、これらを受けて中国系の仮想通貨ネオ(NEO)やオントロジー(ONT)などのアルトコインも急騰していることもあり、アルトコイン市場は再度加熱していくことも考えられる。

中国では政府による監視システムが構築・運用されており、今後デジタル通貨の発行、スマートフォンの普及が加速することで監視網もさらに強化され、国家に反抗心を持つ個人などはネットワーク上で資産凍結されるなどといったことも考えられる。

量子コンピューターによる量子超越性の発表により暴落したBTC相場だが、再度の急騰の背景には中央集権デジタル通貨への忌避感といったことも背景にあるのではないだろうか。

参考:The Block