老舗であり大手仮想通貨取引所であるポロニエックスが、米仮想通貨企業サークル傘下から離脱し、新会社であるポロ・デジタルアセットを設立したとのニュースがある状況の中、トロンのジャスティン・サンCEOがポロの新会社に対し出資したとの報道が米仮想通貨メディアであるThe Blockの関係者により持ち上がってきている。

公式発表では新会社にはアジアの投資グループが参加したとされているが、具体的には明らかとなっていない。しかしサンCEOは自身のツイッターにて「私は何も買っていないが、ただ友人にたちに投資し、助けただけ」とコメントしている。

新会社に対する資本参加を認めるようなニュアンスを醸し出しているが、はっきりとは表明していない。サン氏自身も様子を見ながらの投資をしているとの見方もあるだろう。

サン氏自身、バイナンスやフォビ、さらにOKExといった大手取引所のトークンを保有していると強調し、自身の影響力を誇示しているようだが、実際ポロに関しては公に表明しないことに本人も見えていない面もあるだろう。ポロ自体はバイナンスに比べ、取引量は若干少ない現状もあり、今後ポロが発展していくためには大きな改革が必要と言える。

取引所同士、競争が激しくなっていることもあり、自分が公に出資したことで後に判断ミスであったことがわかれば自身の信用力低下にも及ぼすことも考えられる。しかしサン氏が暗に表明したことであっても市場ではトロンの市場拡大からの期待感からか、トロンの価格は6%以上上昇している。いかにサン氏が仮想通貨業界に影響力が大きいものかがわかる結果だったと言える。

そのためサン氏の発言は仮想通貨業界の改革に積極的にメスを入れていくことから、注目していける材料とも言える。今後のサン氏の行動、発言にはさらに注目とも言えよう。

参考:The Block