ケイマン諸島の仮想通貨取引所ブラックムーンにテレグラムの独自仮想通貨であるグラムが上場することで話題となっている。スイスのカストディアンのグラム・ヴォルトと提携して公開することとなった。
ブラックムーンと言うとあまり知られていない仮想通貨取引所だが、元々伝統的な金融商品プロバイダーとして設立された会社であるため安心と言えるだろう。
グラムの普及に関してはユーザーが銀行カードを使用して購入する形となっており流動性を強化するとしている。
今回提携するグラム・ヴォルトはスイスで承認されたカストディアンで、グラムはグラム・ヴォルトから直接取引所に移行されるために、トレーダーにスピードと流動性を提供できるとしている。
グラムが本格的に公開するのに10月までとする計画であるため、今後どのような資金の流れが出てくるのか注目したい。
テレグラムはテレグラム・オープン・ネットワークであるTONのパブリックテスト計画を実施することで、他のSNSやチャットアプリにとっては一歩先に進む形となった。
これによりグラムの利便性が認められるようであれば、ユーザーの変動にも影響するため、早い段階で独自仮想通貨を立ち上げたいと他のチャットアプリなどは思うことだろう。
とくにフェイスブックや韓国のカカオにとってすでにブロックチェーンネットワークが出来上がりつつ、仮想通貨を発行しようしているために予定より早い段階に発行していくことも考えられる。
フェイスブックは個人情報の漏洩が足かせとなっており、リブラ発行には思ってた以上に時間を要することとなった。
仮想通貨市場にグラムやリブラなどが参加することでさらに競争が激しくなり、あまり知名度のない仮想通貨に関しては時価総額が減っていくことも考えられる。市場の動向に注目したい。