中国で設立され、シンガポールに拠点を置く暗号通貨取引所の「Huobi」は3日、低価格なブロックチェーンスマホ「Acute Angle」の発売を発表した。Acute Angleは、Huobiが投資しているスタートアップの「Whole Network」によって作られ、515ドルで発売される。
また、Whole NetworkのネイティブトークンNODEが、IEOのためのプラットフォーム「Huobi Prime」にリストされることも同日に発表された。
同機器はHuobiのネイティブトークンであるHTで購入が可能で、スイスに本社をかまえる「SIRIN LABS」が発売するブロックチェーンスマホの「Finney」が競合機器として挙げられるが、1000ドルで販売されるFinneyの約半額の価格で購入でき、安価で購入できる点が魅力とされる。
Androidのオペレーティングシステムに基づき、Acute Angleは中国で利用可能となっており、2019年第4四半期には東南アジア向けの発売を予定している。なお、米国および欧州での展開はまだ未定となっている。
HuobiグローバルCEOのLivio Weng氏は、以下のように述べた。
「我々は、ブロックチェーンスマホは将来のブロックチェーン業界の発展において有望な分野となると感じております。業界が発展し、5Gのようなイノベーションがテレコミュニケーションシステムに統合されていくにつれ、今後ますます多くの暗号コミュニティがモバイルデバイスでの取引を求めるようになっていくと考えております。」
Acute Angleには、プッシュトレード通知、dappウォレット、オプションとしてコールドウォレットプラグイン、ネイティブトークンNODEといった暗号化対応機能が含まれている。
仮想通貨の安全な保管と送受信を実現するブロックチェーンスマホ。売れ行きは仮想通貨市場次第ということにもなりそうだが、今後の動向によっては普及率が高まる可能性はあるだろう。
参考:wn.work