大手メッセージアプリのテレグラムの分散型ネットワークプロジェクト「テレグラム・オープン・ネットワーク(TON)」で、イーサリアムのスマートコントラクト活用が期待されている。
TONとスマートコントラクトに互換性が持てるようになれば、他のブロックチェーンネットワークから大きな存在として認められていくことだろう。
TONラボは現在開発者に対し複数のツールを提供しており、その中でイーサリアムのプログラミング言語であるソリティディ(Solidity)も含まれている。
イーサリアムのスマートコントラクトをTONで受け入れられるようになれば、イーサリアム独自のスマートコントラクトはTON側にも拡張性をもたらすことになる。
TONラボのCEOであるアレクサンダー・フィラトヴ氏によれば、イーサリアムのコミュニティが書いたコードを全てTONに持ち込むことができると述べている。
実際、コードがそのままTON側で使用することができれば、TON側としては新たに技術者を招き入れることなく、イーサリアムの技術者に向けて、TON側でも提供するようアピールすることができる。
さらに分散型アプリケーション(DApps)においてもイーサリアム上では信頼度が高い。このためイーサリアムでのDAppsの信用という恩恵をそのままTON側で受けるメリットも生まれる。
TONの独自トークンであるグラムの立ち上げも10月31日より早める予定としており、テレグラムとしても他のメッセージアプリより優位に立ちたい思いがあると見れる。
グラムの波及効果に大いに貢献することにもなり、フェイスブックの独自トークンであるリブラより大きなインパクトを与えるかもしれない。
参考:CoinDesk