国内仮想通貨取引所のZaifを運営していたフィンテック企業、テックビューロが仮想通貨交換業を廃業することを発表した。

これにより国内の仮想通貨交換業はひとまず、落ち着きを持つとみられる。

Zaifの運営は現在、フィスコ仮想通貨取引所へ譲渡しており、テックビューロ自身、今後改めて開始するのか注目されていた。

しかし、以前の仮想通貨取引の熱気に比べ、比較的落ち着きを取り戻し、さらに新規参入の他の取引所も続出しており競争を避けるためか、廃業を選択したと見られる。

同社は以前から事業譲渡の承諾を求めていたが、承諾していないユーザーもいることで、今回の発表では承諾していないユーザーの資産を日本円で返金すると発表されている。

返金手続きに関しては同社が負担するとしており、返金予定日は返金申し込みを受けて、確認・手続きが完了したものだけとしており、毎月15日、もしくは末締めで翌15日以降に返金するという。

対応受付は今年9月2日~11月30日としていることから、まだ手続きをしていないユーザーに関しては早急な対応が必要と言える。

今回は仮想通貨交換業の廃止のみとなっており、同社が現在も行っているソリューション事業、COMSAは継続されると見られており、今後はブロックチェーン関連事業に力を入れていくと考えられる。

日本の仮想通貨業界をけん引してきたテックビューロであるため、今回廃業へ進んだとしても国内の仮想通貨における法整備がさらに整い次第、再度仮想通貨交換業や新たなサービスを打ち出してくることも考えられる。

テックビューロが廃業することでひとまず、混在していた仮想通貨交換業が落ち着くこともあり、さらに新規参入組も新たなサービスを打ち出していくことも考えられ、ビットコインを含めた仮想通貨全般は堅実に日本の金融分野に定着していくことだろう。