米マーケットリサーチ企業のデータトレック・リサーチの共同創業者であるニコラス・コーラス氏がCNBCの番組内にて、ビットコインが地政学的な混乱を示す経済指標として使えるとの見方を示した。

さらにビットコインが、最近香港で起きている大規模デモを巡る不透明感を予測した数少ない資産としても示しているという。

「ビットコインは安全資産か?」という問いに対し、コーラス氏は間違いないと断言し、さらに香港と中国本土から逃避資金が集まっていると指摘。

不透明感を先回りして予測した数少ない資産の1つとしても示しているという。

中国自体、通貨危機という状況ではないが、米国との貿易摩擦の為に深刻な事態になると予測している人々は増えてきており、国の影響を受けづらいビットコインに買いが集中したと見られている。

他にも南米各国や英国のブレグジットにおける国民の不安にビットコインは安心感を与える存在へと成長している。

中国としても米国との貿易摩擦で内需が弱められている現状、これ以上進行をするのを抑えたいと対応策を尽くしているが、それでも人々は人民元を保有するよりかビットコインの方が将来性があると見ているのだろう。

コーラス氏が1週間でビットコインが5%~15%変動したことに当初は何が起きているのか理解できない時もあったが、後にそれが香港のデモだったと解説した。

また、コーラス氏以外にもドイツ銀行の元幹部であるピーター・チャー氏もビットコインを指標として見ており、米中の貿易戦争に関し、ビットコインの動きから推察すると中国で警報は出ていないと分析している。

参考:CNBC