アイスランドのレイキャビクに本社を構えているMonerium社は、今年1月にコンセンシスから200万ドル(約2.1億円)の資金調達に成功したブロックチェーン企業としても知られている。
同社は同国の規制当局であるFMEからブロックチェーン上にて電子マネーの発行および営業承認されたことを発表した。これによりヨーロッパでは初となる電子マネー規制に準拠した事業展開を行うことができる企業として認められることになった。
電子マネーと言うとその発行した国だけ利用できる認識が普通だが、今回ブロックチェーン技術を活用することで仲介業者を介入させることがなく欧州経済地域全域での支払いや電子商取引及び金融や証券決済において幅広い電子マネー取引の活用を可能にすることを目指していると言う。
発行される電子マネーについてはイーサリアムのブロックチェーンを通じて中央銀行が発行する通貨と近い形として動作されるとされているが、今後はオープンソースとプライベート両方の多様なブロックチェーンプロトコルでのサポートも予定されている。
今回のブロックチェーン技術を採用することにより利便性は高まり、さらに改ざんできないシステム作り、コストの削減に貢献することもあり、今後電子マネーを発行している企業は採用に向けて前向きに検討していくことだろう。
また、電子マネーの以外にも乱立するポイント制度などこれらの分野もブロックチェーン技術にシフトしてくる可能性もある。