仮想通貨ビットコイン(BTC)はユーザー数と価値を高め続けている。ビットコインを含めた経済に関する様々な情報を提供しているcryptovoices.comのデータによれば、興味深いデータが出てきた。

同データによればビットコインは今や世界で9番目に大きい通貨にまで成長しており、最もベースマネーとして大きいのはゴールドであり、その価値は7.7兆ドル(約829兆円)に相当すると言われている。

金と銀を含めて考えた場合、ビットコインは11位に位置付けられており、それらの貴金属を除いて通貨として考える場合、ビットコインのマネタリーベースはロシアや韓国と並ぶ0.2兆ドル(約21兆円)で9位とされている。

このレポートにはサウジアラビアやデンマークのような国が含まれていない理由として、それらの通貨は他のものと連動する通貨であって、ベースマネーはあくまで米ドル、ユーロであるためにカウントできないと説明している。

ビットコイン自体、非中央集権であるメリットがあり、さらにプライバシー問題にも確保されていることもあり、個人情報に人々が関心がある中で、最適な暗号資産として認識され始めていると言える。

世界の国々と比較した場合にメキシコ・オーストラリア・ブラジル・カナダ・インドネシアなどの国のマネタリーベースより大きいことから、今後為替相場を見ている人々が暗号資産相場を見る機会も増えていくことも考えられる。

最近注目されているフェイスブックの独自仮想通貨Libra(リブラ)の情報が飛び交い、一部のアナリストからはビットコイン需要が低下するのではといった見方もあるが、フェイスブック自身、あくまでSNSが主流となっており、リブラの脅威を感じる国の関係者によって、ブロックしてくることも考えられる。

ビットコインはあくまで人と人のやり取りの中で成立する通貨であるためにフェアな立場として優位と言えそれに比べ、リブラはフェイスブックの中央集権体制であるためにフェイスブック側の立場からコントロールされる可能性もあると言えるだろう。