オーストリアの郵便事業会社であるオーストリア・ポストが、ブロックチェーン技術を活用したコレクションアイテムの切手を発行したことが分かった。
プレスリリースによれば、同切手はクリプトスタンプとも呼ばれ、ブロックチェーン技術を使った世界初の切手となる。1枚当たり6.9ユーロ(約850円)で15万枚発行された。
同切手は2つの特徴を持っており、1つはイーサリアムと連動したユニコーンの絵柄が切手に描かれ、郵便を送る際には通常の切手と同じ機能を果たす。
そしてもう1つはブロックチェーン技術にとって切手の情報が記載され、切手が別のコレクターに渡る際には取引が記録され、さらに紛失した際にはどこから紛失したのかを確認することもできるという。
デジタルにおいて置くメリットもあれば、ものによっては実物としてブロックチェーン技術を使った物として作る事で、今後その見極めによってマーケットは広がりも見せていく事もなるだろう。
切手がコレクターに対して好まれる以外にも、セキュリティにおいて偽造を防ぐ目的としても有効的と言える。
これまで偽造された切手に関しては特殊な技術を要し見抜くこともできたが、紙幣ほどの技術を要する事もないことから偽造によっては見抜かれなかった事実もある。
これをブロックチェーン技術によって管理するようになれば、切手の機能に対し、チェックする際の無駄な時間やコストを掛けずに済むことだろう。
今後、金融分野だけに限らず、身近な生活必需品にもブロックチェーン技術は役に立っていくことだろう。
参考:APA OTS