米ドルに連動しているステーブルコインの取引高が過去最高額を記録したと仮想通貨関連会社のDiarが発表した。記録額は40億ドル(約4,410億円)にも達し、今後も上昇し続けるとの見方も出てきている。
Diarによれば、、米ドル連動のステーブルコインの時価総額が、約43億ドルに突入したとしまた仮想通貨決済企業であるサークルと仮想通貨取引所コインベースが支援するステーブルコイン、USDCが4月~5月にかけて130%上昇したという。
さらにDiarは2019年1月以降にUSDCの取引高が435%増加した点を指摘し、あらゆる資産のトークン化を目指すプラットフォーム、TUSDは、毎月の取引高の増加は低いにも関わらず、絶対取引高はUSDCを上回っているという。
しかしDiarは、各社が好調な業績を残しているにも関わらず、テザー(USDT)が依然市場のトップに位置していることを指摘している。2019年の売上高はすでに2018年全体よりも2億ドル高い状態となっており、1兆3,000億ドルとなっている。
他のステーブルコインの発行のきっかけを作ったのもテザーの存在があってのことであるため、この地位はショックを与えるような大きな出来事がなければ、その後も継続していくことになるだろう。
米ドルに連動したステーブルコインは安定して取引されているが、さらにマーケットが安定することで、信用のあるステーブルコインが生き残りを続けることにもなるだろう。
アメリカの法定通貨の米ドルは現在、貿易問題となっている中国との関係においてどのような影響を受けるのかにも注目したい。
参考:Diar