メッセージアプリのカカオトークに仮想通貨ウォレットが搭載されることが話題となっている。

カカオトークを運営している韓国カカオの子会社グラウンドXが6月末に商用ブロックチェーンプラットフォームを展開した後に統合する予定としている。

これにより、韓国国内にて4,400万人以上のユーザーがウォレット機能を介してP2P(ピアツーピア)取引ができるようになると言う。

カカオトークに仮想通貨ウォレットがあることで今後新たなビジネス、決済方法として認識され、仮想通貨歓迎国である韓国でさらに仮想通貨取引が活性化されるとの見方がされる。

グラウンドXは日本を拠点としているブロックチェーン開発企業であり、ブルームバーグによれば、イニシャル・コイン・オファリング(ICO)のプレセールにて、9,000万ドル、日本円にして約100億円相当を調達した後、同額の調達を目標としたパブリックセールも実施している。

カカオは今年1月~3月ですでにブロックチェーンやAIなどの新技術に対し約5,700万ドル以上を費やしており、準備万端といったところだ。

最近、メッセージアプリにて仮想通貨送金できるアプリが出てきており、先日ツイッター上にてビットコインを送金ができるアプリが出てきたことでも話題となった。

ツイッターなどのSNSで仮想通貨を手軽に送金、決済手段として使われるようになれば、法定通貨を利用せず、仮想通貨を利用する人々が増えることだろう。

P2P取引にて個人間にて何も妨げもなく仮想通貨が取引されるようになれば、取引所を介せず仮想通貨取引が成立することもあり、取引所にとっては今後注視していくことにもなるだろう。

カカオの利用者にとっては歓迎と言えるが、それと同時にハッキングなどトラブルに巻き込まれないよう個人的な管理も必要になっていくことだろう。

参考:fnNews