博報堂が全国2万人を対象に仮想通貨に関する調査を行った。調査対象者のうちの購入経験者が約4割において過去半年間、まったく取引をしていない“塩漬け状態”である事がわかった。

この調査は昨年の10月に実施しており、18~59歳の男女2万人を対象にインターネットで行った。興味深い点として仮想通貨購入者のうちの39.4%が過去半年間、全く取引を行わなかったとしている。

塩漬け状態にしている層は、既婚・子ありが多く、平均年齢も高めの傾向となっている。家庭環境が関わっていると見られており、チャレンジするような取引をせずに慎重に見定めていると伺える。

塩漬け状態にしている人々の理由として、「価格が安くて売りたくなかった」と損失をする決済するよりかは保有した方がいいとの考えと「価格変動が激しかったから」、さらに「取引をするベストなタイミングではないと思ったから」と、安定した時に取引を再開しようと考えているのがわかった。

塩漬け状態でありながらも、月に1回以上は取引所へのログインやアプリ起動をしている人は73.4%であることから、価格変動が起きているのか、売買時期が最適な時期に入ってきているのか市場の動向を確認している人が多く見られた。

購入経験者の多くが男性となっており、また職業別にみると購入開始時期が遅ければ遅いほど、パート・アルバイトの割合が増えている傾向である事から、今後利益が上がれば生活が楽になるのではと期待し、購入していると分析される。

投機以外にも資産運用や実際に決済に使用することにも期待している人が多い事から仮想通貨の役目はさらに増えていくと考えられる。

参考:博報堂(PDF)