米国の大手仮想通貨取引所であるCoinbase(コインベース)は25日、自社の取引プラットフォームであるCoinbase Proに仮想通貨XRP(リップル)を上場することを発表し、この影響でXRPは12%上昇した。

米国の大手取引所が上場したことで、世界第2位の証券取引所であるナスダックにも上場する可能性が高くなってきた。というのも、ナスダックは25日、ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)関連の2つの指数を追加した。

2つの指数は「ビットコイン・リキッド・インデックス(BLX)」と「イーサリアム・リキッド・インデックス(ELX)」で、いずれも仮想通貨市場データの分析企業のBrave New Coinが作成したものである。

同社は26日、XRPの指数である「リップル・リキッド・インデックス(RLX)」も最終段階に入っており、追加へ向けて様々な市場参加者と協力している段階であることを発表した。

また、米政府の規制に準じているCoinbaseがXRPの上場に踏み切ったことについては、多くの人が資産に対する制度的保証の一形態であると指摘した。

こうした暗号通貨指数の承認の事例は、ビットコインETFのようなビットコイン関連の投資商品の承認を早まらせる可能性が高い。

事実、ビットコインとイーサリアムの流動性指数であるBLXとELXは、価格の透明性と安定性を市場にもたらすことになるだろう。Brave New CoinのCEOであるFran Strajnar氏は、以下のように語った。

「取引所と国との間には依然として大きな価格格差があり、常に1,000ドルもの差が生じています。LXプログラムは、流動性のある暗号資産の明確かつ透明な価格発見の必要性から生まれたものであり、同プロジェクトを始めた2015年頃よりも、今日ではより大きな必要性があります。」

BLXとELXと同様に、RLXは国際証券取引委員会(IOSC)によって設定された規制に完全に準拠することになる。そうなれば、指数に対する機関の信頼はさらに保証されることになるだろう。

リップルやXRPの信頼度に大きく関わる案件なだけに、今後の各機関の動向が注目される。

参考:CCN